賃貸借契約の保証人とは?保証会社やいない場合についても解説

賃貸借契約の保証人とは?保証会社やいない場合についても解説

賃貸物件を借りる際の「保証人」について、誰に頼めばよいかわからずお困りではありませんか。
親族に依頼するのが一般的でしたが、最近は保証人不要の物件や「保証会社」の利用が主流になりつつあります。
この記事では、保証人になれる方の条件といった基礎知識から、保証会社の仕組みと費用、保証人がいない場合の対応策までを解説いたします。
これからお部屋探しや賃貸借契約を考えている方は、ぜひこの記事をご参考になさってくださいね。

賃貸借契約の保証人に必要な条件

賃貸借契約の保証人に必要な条件

賃貸借契約の保証人には、いくつかの条件があります。
まずは、保証人になれる方の条件について解説していきます。

保証人の役割と連帯保証

賃貸物件を借りる際には、多くの場合、保証人を立てるよう求められます。
保証人は、家賃滞納や過失による修繕費を、入居者に代わって支払う立場です。
つまり、大家が回収不能に陥るのを防ぐ仕組みといえます。
実務では、責任の重い連帯保証人を求められることが一般的です。
通常の保証人に認められる「まず本人に請求して」という主張や、先に本人の財産を差し押さえるよう求める権利は、連帯保証人にはありません。
入居者とほぼ同じ責任を負い、請求があれば全額を速やかに支払う義務を負います。
また、2020年4月1日の改正民法で、個人の連帯保証には極度額の明記が必須になりました。
上限の記載がなければ契約は無効となり、目安として家賃の12か月分~24か月分を極度額に定める例が多く見られます。

保証人の主な要件

連帯保証人に一般的に求められるのは、「安定した収入」「親族であること」「国内居住」の3点です。
そのなかでも安定収入は重視され、入居者と同等以上の継続収入があると審査は有利になります。
会社員や公務員は通過しやすく、パートやアルバイト、個人事業主は収入の波が理由で慎重に見られます。
また、源泉徴収票や課税証明書などの提出が必要です。
親族要件は、二親等以内を条件とする例が多く、友人は法的には可能でも断られる傾向があります。
同一生計の配偶者は支払い能力が連動しやすいため、不可とされるのが一般的です。
国内在住は、連絡や手続きの観点から必須とされやすく、海外在住者は対象外になることが多いです。
さらに、年齢条件が設けられる場合もあり、年金のみの親族は金額次第で可否が分かれます。

条件を満たせない場合

条件を満たす連帯保証人を用意できないと、審査に通らず契約が進まないことがあります。
結果として物件の選択肢が狭まりやすく、入居時期が遅れるおそれもあります。
また、高齢化や家族関係の変化で、頼める親族がいない事例は増えてきました。
こうした背景から、連帯保証人の代わりに、保証会社の利用を必須または選択制にする物件が増加しています。

▼この記事も読まれています
賃貸物件の内見のチェックポイントは?持ち物や時間帯も解説

賃貸借契約に関わる保証会社の仕組みとかかる費用

賃貸借契約に関わる保証会社の仕組みとかかる費用

前章では、保証人になれる方の条件について述べましたが、条件を満たす方を見つけるのは難しい場合もありますよね。
ここでは、もう一つの選択肢である保証会社について解説いたします。

保証会社と保証人の違い

連帯保証人を立てることが難しい場合でも、賃貸物件を借りる手段として、保証会社の利用が有力です。
保証会社は、家賃や共益費の滞納時に大家へ立て替え払いをおこなう企業で、入居者は保証料を支払って契約します。
この仕組みにより、大家は家賃収入の途絶リスクを抑えられます。
連帯保証人が無償の「人」であるのに対し、保証会社は有償の「サービス」である点が大きな違いです。
ただし、入居者の支払い義務が消えるわけではありません。
立て替え後は、保証会社から入居者へ請求が移るだけである点に注意しましょう。
補償範囲はプランにより異なり、家賃や共益費のほか、更新料、退去時の原状回復費、訴訟費用まで含む例もあります。
なお、回収の確実性と手間の軽減から、管理現場では採用が進んでいます。

利用費用の相場

費用は主に、「初回保証料」と「更新料」に分かれます。
初回保証料は、総賃料(家賃+管理費等)の50%~100%が目安です。
初回30%と低めにして、1年または2年ごとに1万円~2万円の更新料を課す体系もあります。
別の方式として、初回を低額または0円にして、総賃料の1%~2%を毎月支払う月額型も見られます。
ただし、物件や提携先によりプランは指定されることが多く、入居者が自由に選べない点には注意が必要です。
初期費用だけでなく、更新料や月額保証料を含めた総コストで比較することが大切です。

メリットと注意点

入居者のメリットは、連帯保証人がいなくても申込みの道が開けることです。
重い責任を親族に負わせずに済む点も、安心できるポイントです。
一方で、保証料という追加コストが生じ、保証会社独自の審査に通る必要があります。
信販系は信用情報を参照し、延滞履歴があると難しくなってしまうでしょう。
LICC加盟系は滞納情報を共有し、独立系は独自基準で判断します。
滞納時は、督促の後に立て替え・求償がおこなわれ、長期化すると解除や退去に発展するおそれがあります。

▼この記事も読まれています
賃貸物件の部屋探しのコツは?タイミングや事前準備についても解説

賃貸借契約の際に保証人がいない場合の対応策

賃貸借契約の際に保証人がいない場合の対応策

ここまで、保証人と保証会社について解説しましたが、保証人がいない場合の他の選択肢もおさえておきましょう。
最後に、保証人がいない場合の対応策について解説していきます。

保証人不要物件を探す

保証人がない場合、まずは「保証人不要」で検索する方法があります。
多くは保証会社必須の物件で、連帯保証人は不要でも所定の保証料と審査が必要です。
もう1つの選択肢が、公的賃貸の活用です。
都市再生機構(UR)の賃貸物件は、原則として保証人と保証会社が不要で、礼金や仲介手数料、更新料も不要の物件が中心となっています。
その分、収入や貯蓄に関する基準が定められており、それらを満たす必要があります。
基準は公開されているため、事前に確認してから申込みましょう。
また、物件探しでは、連帯保証人がいない事情を包み隠さず伝えることが大切です。
「保証人不要の物件を希望」「保証会社利用時の初期費用はいくらか」など、具体的に相談すると提案が受けやすくなります。

クレジットカードの活用

近年は、家賃のカード払いに対応した物件も増えています。
ポイントが貯まり、振込手数料や手間を省け、家計管理もしやすくなります。
カード決済は滞納リスクを抑えられるため、管理側にもメリットがあるのです。
一部には家賃保証機能付きカードがあり、そのカードで支払うことを条件に、カード会社や提携保証会社が保証を担う仕組みがあります。
この場合は、別途保証会社契約が不要となることがあり、年会費や少額手数料に保証が含まれることもあります。
ただし、カードの入会審査が前提で、利用できる物件やカード会社が限定される点には注意しましょう。

契約前のチェックリスト

契約前は、重要事項説明書と賃貸借契約書を丁寧に確認します。
重要事項説明書では、設備の有無と故障時の負担区分をチェックしましょう。
エアコンや給湯器が設備なら修理は大家負担、残置物なら入居者負担になることがあります。
契約書では家賃や管理費、期間、更新料、特約事項を確認し、不明点はその場で質問します。
初期費用の内訳も把握し、敷金、礼金、仲介手数料、火災保険、鍵交換、初回保証料の有無を確認しましょう。
原状回復のトラブルを避けるため、入居直後に傷や汚れを日付入りの写真や動画で記録し、可能であれば現状確認書に双方でサインします。

▼この記事も読まれています
賃貸物件の部屋探しの流れは?内見から契約までを解説

まとめ

賃貸契約での連帯保証人は、家賃滞納時に全額を支払う義務があり、通常は安定収入のある親族が選ばれます。
保証人を立てられない場合は保証会社の利用が一般的で、保証料を払う代わりに親族への負担を避けられますが、独自審査や費用が発生します。
保証人不要物件やUR賃貸、家賃保証付きクレジットカードなどもあるため、契約前に条件や費用をよく確認することが大切です。

株式会社ヒトトイエの写真

株式会社ヒトトイエ

新築戸建てや中古住宅、土地などの売買仲介業務や賃貸仲介、賃貸管理業務を受けたまわっております。
市況の動きを的確に捉え、不動産に対する十分な知識を備えたスタッフが多様化するお客様のニーズに全力でお応えします。

■強み
・お客様の意志を尊重
・お客様への丁寧なサービス
将来を見据え、粘り強く、志の高い会社

■事業
・売買物件(一戸建て / 土地 / マンション)
・賃貸物件(居住用 / 事業用)
・不動産売却