賃貸借契約の入居審査の流れは?落ちる方の特徴と支払い能力も解説

賃貸借契約の入居審査の流れは?落ちる方の特徴と支払い能力も解説

希望の賃貸物件が見つかっても、「入居審査に通るだろうか」と心配になることはありませんか。
この審査は、貸主側が安心して部屋を貸すために、申込者の支払い能力や人柄などを確認するものです。
本記事では、入居審査では何を見るのか、重視される支払い能力の基準、さらに審査に通りにくい方の特徴と対策について解説いたします。
賃貸借契約をスムーズに進めたいとお考えの方は、ぜひ本記事をご参考になさってくださいね。

入居審査とは

 入居審査とは

賃貸借契約を結ぶ際は、入居審査について理解しておくことが重要です。
まずは、入居審査の目的やチェックされるポイントについて、解説していきます。

審査の目的と流れ

賃貸物件の入居審査は、「この方に安心して部屋を貸せるか」を、大家さんや管理会社が判断するための手続きです。
審査の目的は、主に「家賃を滞りなく支払えるか」と「共同生活のルールを守れる人物か」を確認することです。
まず、入居申込書や本人確認書類を提出し、管理会社が内容をチェックします。
近年では、家賃保証会社の利用が一般的で、保証会社も支払い能力や信用情報を独自に審査します。
その結果を踏まえ、最終的に大家さんが入居可否を判断し、承諾されると契約に進む流れです。
審査には通常2日~1週間ほどかかりますが、書類の不備などがあるとそれ以上の時間がかかることもあります。

信用面・人柄の確認

入居審査では、支払い能力にくわえて「信用性」や「人柄」も重視されます。
騒音トラブルや過去の家賃滞納がないか、申込者の生活態度が安定しているかといった点がチェックされます。
保証会社の審査では、クレジットやローンの遅延履歴、自己破産なども確認され、信用情報に問題があると審査は不利になるため注意しましょう。
また、不動産会社での言動や立ち振る舞い、清潔感のある服装なども、担当者を通じて大家さんの判断材料になります。
申込書の入居理由が明確かどうか、反社会的勢力と無関係である旨の誓約に同意するかなども、重要なチェックポイントです。

提出書類と確認事項

審査をスムーズに通過するには、必要書類を揃えることが欠かせません。
本人確認書類としては、運転免許証やマイナンバーカード、健康保険証などが求められます。
収入証明としては、会社員なら源泉徴収票や給与明細、自営業なら確定申告書の控えなどが必要です。
連帯保証人を立てる場合は、保証人の本人確認書類や収入証明書、「連帯保証人引受承諾書」などの提出を求められることがあります。
管理会社や保証会社から、本人や保証人へ確認電話が入ることもあるため、事前に連絡がある可能性を伝えておくと安心です。
住民票や証明書類は取得に時間がかかることもあるため、物件探しを始めた段階から早めに準備しておきましょう。

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支払い能力の判断基準

支払い能力の判断基準

前章では、入居審査の概要について述べましたが、とくに支払い能力は重要視されるポイントです。
ここでは、審査で見られる支払い能力の基準について解説いたします。

家賃と月収の目安

賃貸物件の入居審査でとくに重視されるのが、家賃を無理なく支払えるかどうかという「支払い能力」です。
その判断材料として、多くの不動産会社や保証会社が目安にしているのが、「家賃は月収の3分の1以内」という基準です。
ただし、実生活を考えると、月収は総支給額ではなく「手取り額」で見たほうが現実的なため、手取り額の30%に収めるくらい良いでしょう。
より正確に判断したい場合は、年収を使って家賃の負担割合を計算する方法もあり、30~33%以内なら審査でも良い評価を得やすくなります。

収入証明と職業形態

入居審査では、支払い能力を示すための「収入証明書類」の提出が求められます。
正社員や公務員の場合は、前年分の源泉徴収票や直近の給与明細が基本的な証明書類です。
契約社員や派遣社員の場合も同様ですが、雇用契約書など契約期間がわかる書類が追加で必要になることがあります。
一方、自営業やフリーランスの方は、収入が一定ではないと見られやすく、過去2~3年分の確定申告書や納税証明書の提出が求められるでしょう。
学生の場合は、親が契約者または保証人になるため、親の収入証明が必要となり、無職や年金受給者の方は預貯金審査で対応できるケースもあります。

職業の安定性と勤続年数

入居審査では、収入の金額だけでなく、その収入がどれだけ安定して続くかどうかも重視されます。
勤続年数も大切な判断材料で、一般的には「1年以上」がひとつの目安とされています。
転職したばかりで勤続が1年未満の場合は、採用通知書や内定通知書などで収入の見込みを証明することが必要です。
在籍確認が取れないと審査に進めないため、電話対応が難しい場合は、社員証のコピーや在籍証明書など代わりの書類について、事前に不動産会社へ相談しておきましょう。

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入居審査に落ちる方の特徴と対策

 入居審査に落ちる方の特徴と対策

ここまで、入居審査の基準を解説しましたが、審査に落ちやすい方の特徴もおさえておきましょう。
最後に、審査に落ちる主な理由と、通過するための対策について解説していきます。

信用情報の傷と滞納歴

賃貸物件の入居審査では、収入が十分あっても「信用情報」に問題があると、審査に通りにくくなります。
とくに、クレジットやローンの支払い遅れ・滞納の履歴は、大きなマイナス要因です。
最近は、保証会社の利用が必須となる物件が多く、どの保証会社を通すかで審査の基準が変わります。
信販系の保証会社は、信用情報機関(CIC・JICCなど)に照会するため、携帯電話の分割払いの遅延なども含め、過去の履歴がすべて見られます。
61日以上や3か月以上の遅延、自己破産歴があると「金融ブラック」と判断され、審査通過はほぼ不可能です。
一方で、LICC系は家賃滞納の履歴を保証会社同士で共有しているため、過去の滞納があると審査が厳しくなります。

借金額と返済比率

現在の借入がある場合、その金額自体よりも「家賃と返済額のバランス」が重視されます。
保証会社、とくに信販系は、信用情報機関を通じて借入件数や毎月の返済額も確認します。
審査では、家賃と返済額の合計が月収の何%かを見る、「返済比率」がポイントです。
家賃は月収の3分の1が目安とされるなか、返済も含めて40〜50%に近づくと「支払い余力が少ない」と判断され、審査は厳しくなります。
奨学金は比較的影響が小さいものの、返済遅れがあると信用情報に記録され、審査に悪影響を及ぼします。
対策としては、借金残高をできるだけ減らす、複数の借入がある場合はおまとめローンで件数を減らすなどが有効です。

身なりや言動の印象

支払い能力や信用情報に問題がなくても、申込者の印象が悪いと審査に落ちてしまうことがあります。
大家さんは、家賃滞納だけでなく「日常的なトラブル」を避けたいという思いが強いため、人柄は重要な判断材料です。
不動産会社の担当者は、最初に接する側として申込者の態度や言葉遣い、清潔感をチェックし、その印象は大家さんにも伝わります。
寝癖のまま来店したり、服が汚れていたり、横柄な態度で接したりすると、信用性が低いと判断される可能性があります。
また、内見の時間に遅れたり、申込書が雑だったりすることも、ルールを守れないという印象につながってしまうでしょう。
良い印象を与えるには、清潔感のある服装で、丁寧な言葉遣いを心がけ、質問には誠実に答えることが大切です。

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まとめ

入居審査は、家賃を払えるかという支払い能力と、トラブルなく暮らせるかという人柄を大家さんが判断する手続きです。
審査では、家賃が月収の3分の1以内かという目安のほか、職業や勤続年数から収入が安定しているかも判断されます。
過去の家賃滞納やローンの遅れで信用情報に傷がある場合や、借金額が多い場合、または身なりや言動の印象が悪いと審査に落ちやすくなるでしょう。

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