ペット可賃貸物件の退去費用は高い?費用相場や節約対策についても解説

ペット可賃貸物件の退去費用は高い?費用相場や節約対策についても解説

ペットと一緒に暮らせる賃貸物件を探すなかで、「退去時の費用が高額になるのではないか」と不安を感じていませんか。
ペットによる傷や汚れは原状回復の対象となりやすく、正しい知識がないまま契約すると、退去時に思わぬ出費につながる可能性があります。
本記事では、ペット可賃貸物件の退去費用が高くなる理由や相場、そして費用を抑えるための節約対策について解説します。
愛犬や愛猫との新生活を安心してスタートさせるために、退去時のトラブル回避術を知りたい方は、ぜひご参考になさってください。

ペット可賃貸の退去費用が高い理由

ペット可賃貸の退去費用が高い理由

ペット可物件を検討する際に、まず理解しておくべきなのは費用の仕組みです。
はじめに、なぜ退去費用が高くなりやすいのかについて、解説していきます。

敷金設定と通常物件との違い

ペット可の賃貸物件では、退去後に専門的な清掃や修繕が想定されるため、敷金が通常より高めに設定される傾向があります。
目安としては、一般物件より1~2か月分上乗せされることが多いです。
敷金は、家賃滞納や修繕費に備えてオーナーへ預けるお金であり、契約をスムーズに進めるために重要な費用です。
なお、契約内容によっては敷金償却の特約が付き、一定額を修繕費としてあらかじめ充当するケースもあります。
消臭クリーニング費用が定額で定められている物件も多いため、仕組みを理解しておくと退去時の費用計画が立てやすくなります。

費用が増す特有の汚れとにおい

ペット由来の修繕費用が増えやすい理由としては、汚れやにおいが表面にとどまらず、下地まで浸透しやすい点にあります。
尿成分が壁紙や床下に染み込むと、通常のクリーニングでは除去しきれず、追加対応が必要になることもあります。
その場合、オゾン脱臭などの専門作業や、壁紙の全面張り替えが求められるケースが多くなるのです。
また、抜け毛がエアコンや換気扇内部に入り込み、通常よりも丁寧な洗浄が必要となることもあります。
さらに、爪による傷が木部に及ぶと部材交換につながる可能性があるため、日頃からの対策が大切です。

入居者負担とオーナー負担の境界

原状回復とは、故意や不注意によって生じた通常を超える損耗を、次の入居に支障がない状態へ戻す考え方です。
国のガイドラインでは、ペットによる柱の傷や染みついたにおいは、管理やしつけの問題として入居者負担となるケースが一般的です。
一方で、経年劣化や自然損耗はオーナー負担が基本で、居住年数に応じて内装や設備の価値が減少する点も考慮されます。
たとえば、壁紙は耐用年数約6年を基準に負担割合が算定されるため、同じ傷でも入居期間によって金額は変わります。
特約で消臭費用が定められている場合もあるため、入居時に負担の境界を確認しておくと、退去時のやり取りがスムーズになるでしょう。

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ペット飼育による修繕項目と費用相場の目安

ペット飼育による修繕項目と費用相場の目安

前章では、退去費用の仕組みを述べましたが、実際の金額も気になりますよね。
ここでは、具体的な修繕項目と費用相場について解説します。

床の張替え費用と材質の差

床はペットの動きや排泄の影響を受けやすいため、材質ごとの特徴と費用感を把握しておくと、退去時の備えがしやすくなります。
浅い傷であれば補修で対応できる場合もありますが、変色や膨れがあると、張り替えが必要になるケースも想定しておきましょう。
張り替え費用の目安は、クッションフロアで3,000~6,000円/㎡、複合フローリングで8,000~1万5,000円/㎡前後となります。
また、無垢材の場合は1万5,000~2万5,000円/㎡程度が一般的で、素材のグレードによって費用差が大きくなります。
6畳程度の部屋でも、施工範囲や付帯工事によって総額が変わるため、早めに目安を把握しておくことが大切です。

壁や柱の傷・においの補修費

壁や柱はにおいが残りやすい箇所のため、クロスの張り替えにくわえて、下地処理や消臭作業が必要になる場合があります。
クロス張り替えの目安は1,000~1,500円/㎡程度ですが、柱など木部の補修は5,000~2万円、部材交換ではさらに高くなることもあります。
さらに、におい対策として、エアコン内部洗浄は1万~2万円程度、オゾン脱臭は1万~3万円前後が一般的です。
ただし、状態によって作業回数や内容が変わるため、見積もり書で工程の内訳を確認しておきましょう。

動物種類別の追加費用比較

飼育する動物の種類によって、汚れやすい場所や修繕内容が異なるため、あらかじめ傾向を知っておくと備えがしやすくなります。
犬の場合は床の摩耗や散歩後の汚れが中心となり、追加費用は約3万~8万円、平均で5万5,000円前後が目安です。
猫は爪とぎによる木部の傷や脱臭対応が多く、約5万~12万円、平均して8万5,000円程度かかる傾向があります。
また、小動物はケージ周辺の汚れや部分補修が主で、約2万~6万円、平均4万円前後と比較的抑えやすい傾向にあります。
ただし、多頭飼育では毛やにおいが蓄積しやすいため、契約内容を確認しつつ、入居時から計画的に積み立てておくことが大切です。

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退去費用を抑える予防と交渉などの節約対策

退去費用を抑える予防と交渉などの節約対策

ここまで、ペット飼育で退去時にかかる費用相場を解説しましたが、負担を減らす方法もおさえておきましょう。
最後に、退去費用を抑えるための対策について解説していきます。

床や壁を守る保護グッズ

退去時の費用を抑えるには、入居中から床や壁へのダメージを防ぎ、傷やにおいを残さない工夫が重要です。
床にはラグやカーペットを敷き、滑り止めシートを併用することで、ペットが動き回る際の摩擦や傷を防ぎやすくなります。
また、食器周りやトイレ付近には、透明な保護マットやフィルムを使うと、汚れの染み込み対策として効果的です。
壁には爪とぎをしやすい場所を中心に、保護シートやコーナーガードを設置すると、木部の傷を減らせます。
くわえて、ケージ下の防水トレーや防音マットも活用し、早めに環境を整えることで、日々の掃除と快適さを両立することができます。

日常ケアでの対策

日常的なケアでにおいや毛の蓄積を防ぐことは、室内を清潔に保ち、結果として退去時の費用を抑えるための基本となります。
爪切りは月1~2回おこない、あわせて爪とぎ器を複数設置することで、壁や柱への傷を予防しやすくなります。
また、排泄の失敗時はすぐに拭き取り、酵素系クリーナーを使うことで、汚れやにおいの残りを最小限に抑えることが可能です。
さらに、朝夕の換気にくわえて空気清浄機や脱臭剤を併用すれば、室内環境が整い、におい戻りの防止にもつながります。
季節ごとに簡単な掃除と記録を習慣にしておくことで、退去前も状況を把握しやすく、落ち着いて対応できるようになります。

円満な退去手続きと保険の活用

円満に退去するためには、契約書に記載されたペット特約を事前に確認し、負担範囲を整理することが重要です。
入居時には、床や壁の状態を日付付きで撮影して保存しておくと、退去時の確認がスムーズに進みます。
退去連絡後は立ち会いの流れや必要書類を把握し、見積もりは項目ごとの内訳で受け取りましょう。
その際、金額に疑問があれば、ガイドラインを踏まえて根拠を落ち着いて確認することで、納得感のある話し合いがしやすくなります。
あわせて、火災保険の借家人賠償責任やペット保険の特約を確認し、修繕費用への備えを整えておくことが大切です。

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まとめ

ペット可物件は、清掃や修繕の手間から敷金が1~2か月分高く設定されており、退去時には特約やガイドラインに基づく精算がおこなわれます。
床材の張り替えや消臭作業などで高額になりやすく、犬は約5万5,000円、猫は約8万5,000円が原状回復費用の平均的な目安です。
マットや保護シートで傷を防ぎつつ日々の掃除を徹底し、入居時の記録や保険の活用で備えれば、退去時の負担を軽減できるでしょう。

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